内容説明
サウジアラビア、北朝鮮、シリア、ベラルーシ、コンゴ、リベリア、トルクメニスタン、ベネズエラ、ブータン…15の独裁国家に潜入。これぞ命がけの旅行記。世界204ヶ国を旅した著者だから書けた実録ルポ。
目次
法律は大統領の気分次第 トルクメニスタン
新しい国づくりにわきたつ民衆 リビア
鎖された独裁社会主義国家 北朝鮮
経済崩壊!紙幣が紙くずになった国 ジンバブエ
厳格なイスラムの教えで成り立つ国 サウジアラビア
賄賂と差別アウェーの洗礼を受ける日々 ベネズエラ
超アナログな社会主義国家 キューバ
ソ連時代を懐古しロシアを求める国民 ベラルーシ
規制と罰金で成功した独裁国家 シンガポール
今だけを生きるかつての資源大国 ナウル
賄賂を渡さなければ監獄行き コンゴ共和国・コンゴ民主共和国
“世界一幸福な国”は本当か? ブータン
世界で最も復興が難しい西アフリカの国 リベリア
穏やかな中東の国がデモによって一変 シリア
著者等紹介
MASAKI[MASAKI]
1981年7月29日生まれ。愛知出身で札幌大学卒。旅をしながら飯を食う方法を模索してヤフオクで現地で買い付けたものを転売するなどして稼ぎ、世界204ヶ国を回っている旅人。海外専門ツアコン、旅行ライター、雑貨アパレルバイヤー、モデル、旅行評論家などの活動を通してテレビ、ラジオなどメデイア出演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
24
世界にはいろんな国があるんですね。独裁国家といっても実情はさまざまで、鎖国状態でありながら平和な暮らしをしているところもあれば政府関係者、警察官たちが権力をかさに賄賂を要求してくる国があったりして面白いレポートでした。働くことを忘れてしまったナウルの国の行く末はどうなるんでしょう(中国の属国になるかも)。サウジアラビアがイスラム教徒以外の観光客を歓迎しない(メッカには入れない)というのも驚き。ベラルーシのちょっとしたロマンスは唯一心温まる話でした。2020/02/24
きあら
21
世界中204ヵ国を旅した著者の旅先の中の独裁国家14ヵ国の旅行記。中には暮らしやすそうな国もあったが、これを読むと民主主義の有り難さを感じる。特にアフリカの2ヵ国は酷い(๑*д*๑) マレーシアに住んでいた時の友人がマレーシアに来る前にザンビアに住んでいて、日本に比べたら決して安全とは言えないマレーシアが天国みたいだと言っていたのも頷ける。一方でベラルーシの話はドラマの様。2019/10/11
モワノー
15
自分がいけないような国の内情が知れて面白い。独裁国家が一概に悪いわけじゃないけど、腐敗してるところには行きたくないな2019/12/17
チェアー
12
独裁国家=悪って、言われてみれば民主主義=善、を常識と思っている人の考え。民主主義を知らない人にとっては、そもそも独裁かどうかは関係ないし、経済的に貧しければ、生活に資する体制が善なんだ、と思った。でも、イスラム国の台頭などを見ていると、そんな薄っぺらい常識には意味がないことも分かりつつある。政治体制でそこに暮らす人の善悪まで決めつけてしまう愚は犯すまい、と思う。常識の押しつけもだめだ。見ること、聞くことを根っこに置かないととんでもない間違いをしちゃうなと自戒しました。2016/02/09
レコバ
10
職業は遊び人といった感じの人。本来手段である旅が目的となり雑貨を買い付けるや旅行記を書くといった方法で路銀を稼ぎ、訪れた国の多さで差別化を図る。自分とは全く異なった人生に触れるという意味で興味深く読めた。文章の良し悪しやら情報の正確性、各国の記載の濃さなどは極めて些末なことなんだろう。2020/06/17