出版社内容情報
【目次】
内容説明
血縁や国家と結びつき、いまなお他者の支配を正当化する〈同一なるもの〉を退け、未知なるもの、不確定なものを称揚する〈関係〉は、西洋の近代知の安定的枠組みを根底から揺るがす。グリッサンの詩・小説・哲学を横断し、そこに現れる「詩学思想」を通して、来たるべき共同体を構想した作家の全容を明らかにする。
目次
1 序 グリッサンの生涯と作品
2(歴史―来たるべき共同体の問い;関係―詩学思想の方法と実践;生態―生物の棲むテクスト;翻訳―世界の渦のなかで)
著者等紹介
中村隆之[ナカムラタカユキ]
1975年、東京都に生まれる。東京外国語大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学教員。専攻、フランス語圏カリブ海文学・環大西洋文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかひろ
6
翻訳についてのところがとても面白かった。 p144「翻訳とは<群島>を作り出す行為だと考えてみることができるだろう。すなわち、ここでは翻訳されるテクストは新しく作り出される島々である。テクストは翻訳を通じて増殖し、新たな島(新たな地域)をなす。翻訳は、翻訳されたテクストからなる無数の島々(群れとしての島)を数え挙げるのであり、これらの島々はそれぞれのあいだに群島的ネットワークを形成する。そしてこの翻訳とは、それが他者の言語のなかに存在する以上、著者には原則として目に見えないものでもある。」2026/04/29
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