内容説明
モダニズムとファシズムが交錯する。戦間期フランスの論壇の頂点にまで登り詰め、プルーストやジッドとも親しく交わった前衛芸術の擁護者が、ひるがえってナチス・ドイツの蛮行に加担したのはなぜか。反動知識人のスキャンダルの内幕に光を当て、文学と政治が交錯する深層に迫る歴史叙述。
目次
プロローグ 束の間の有名人
第一章 アメリカのプルースト
第二章 モダンな若者
第三章 コレージュ・ド・フランス教授就任から追放まで
第四章 ガートルード・スタインのフランス人最良の友
第五章 フリーメーソン問題担当フランス政府代表
第六章 ファシストになるのはあとのこと
第七章 私の最良の友二人―カール・シュミットとベルナール・ファイ
第八章 ヒトラーユーゲントでの談話会
第九章 図書館員に偽装したイエズス会士
第十章 トロンシェ通りの食事会
エピローグ パタゴニアのルートヴィヒ二世
著者等紹介
コンパニョン,アントワーヌ[コンパニョン,アントワーヌ] [Compagnon,Antoine]
1950年、ブリュッセルに生まれる。コレージュ・ド・フランス名誉教授。アカデミー・フランセーズ会員。専攻、フランス文学
今井勉[イマイツトム]
1962年、新潟県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東北大学大学院文学研究科教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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