出版社内容情報
【目次】
内容説明
破壊と否定の末に反芸術を体現したダダ、愛と革命にすべてを賭けたシュルレアリスム―そんな通説を問い直し、彼らの真の息吹を新たに感知すべく、ツァラ、ブルトンらの知られざる実像に光をあて、現在形で展開を続けるレトリスムに注視する…。百年の時を経てなお謎を秘めたアヴァンギャルド再入門のための、過激なガイドブック。
目次
序説 異説ダダ・シュルレアリスムのために
第一部 ダダ再考―ツァラ・デュシャン(詩人ツァラの迷宮を探る―ルーマニア詩篇・ブロマイド体験・アナグラム研究;DADAからAAへ―ツァラ『反頭脳』のハイブリッドな探求;ツァラ『種子と表皮』を読み解くために―ダダから「実験夢」へ;ダダの起原としての黒人芸術―ツァラの場合;ツァラ最晩年のメッセージ―「プラチェツリ論」再発見;デュシャンとレディ・メイドとしての墓標の仮説;【付論】デュシャンと荒川修作―最初の出会いの「謎」)
第二部 シュルレアリスム再論―ブルトン・アナーキズム・マグリット(ブルトンは有罪か?―ナジャとレオナの詩と真実;シュルレアリスムのアナーキズム体験を探る;ルネ・マグリットの謎と鍵―「シュルレアリスムと絵画」を越えて?)
第三部 レトリスム再接近―イズーとルメートル、その後(レトリスム再接近のために;イズーの生い立ちとレトリスムの起源;イズーの処女作『新しい詩と新しい音楽への序論』への接近;ルメートル『レトリスムとは何か?』と運動の展開の素描;レトリスムと「アヴァンギャルド」の変容!!―突出から拡張へ)
後記 ダダ・シュルレアリスムの時代の射程を超えて
著者等紹介
塚原史[ツカハラフミ]
1949年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程(フランス語学フランス文学専攻)修了、パリ第三大学博士課程中退(DEA取得)、早稲田大学大学院文学研究科博士課程(フランス語フランス文学専攻)満期退学。早稲田大学名誉教授。早稲田大学會津八一記念博物館前館長。トリスタン・ツァラ文化文学協会(ルーマニア)名誉会員。専攻はダダ・シュルレアリスム、アヴァンギャルド芸術研究、フランス現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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