内容説明
想像力が開く共感の空間。「パルタージュ(共有/分断)」を鍵として、デュラス作品における災厄の痕跡へ肉薄し、シャールの詩作のうちに不朽の希望を探る。フーコー、アガンベン、ディディ=ユベルマンとともに、フランス文学に刻まれた生政治の記憶を浮上させる試み。
目次
序章
第一章 工事現場
第二章 共感とカントの崇高
第三章 別様である空間について
第四章 不分明な地帯
第五章 フーコーの侵犯
第六章 接‐断は力を与える―ルネ・シャールと異端の希望
著者等紹介
ハーヴェイ,ロバート[ハーヴェイ,ロバート] [Harvey,Robert]
1951年、アメリカ合衆国カリフォルニア州に生まれる。フランス文学研究者、哲学者。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校名誉教授。マルグリット・デュラスのプレイヤード版全集の編集者の一人として知られる
中川真知子[ナカガワマチコ]
1982年、東京に生まれる。パリ第三大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学准教授。専攻、二〇世紀フランス文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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