内容説明
浴する文学。近代文学と温泉の歴史の出会いから生まれた奇跡の子・温泉文学。文豪のペンから湧き出る温泉は作品を潤してやまない。“本格温泉小説”の開祖・夏目漱石をはじめ、川端康成、宮沢賢治らの文学を渉猟、フランスのモーパッサンを遊覧し、文学史の新たな源泉を掘り当てる!
目次
序章 浴する文学
第1章 夏目漱石 一―『坊っちやん』『草枕』『二百十日』
第2章 夏目漱石 二―『思ひ出す事など』『行人』『明暗』
第3章 川端康成―『伊豆の踊子』『温泉雑記』『雪国』
第4章 宮沢賢治―イーハトーブ火山帯にて
終章 ギー・ド・モーパッサン―『モン=オリオル』
著者等紹介
岡村民夫[オカムラタミオ]
1961年、神奈川県生まれ。法政大学教授(表象文化論、場所論)。四季派学会代表理事、宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員、日本フランス語フランス文学会会員、表象文化論学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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