内容説明
宇宙へと飛翔する想像力。「宇宙へと飛び去った男」「棺アート」「消失と復活の劇場」「ゾンビ・コスミズム」…。人工衛星スプートニク1号の打ち上げとガガーリンの宇宙飛行で幕を開けたソ連のプロジェクトは生活レベルまで浸透し、芸術家たちの想像力を宇宙へと差し向けることになる。共有された遺産としての“宇宙”を芸術家たちはいかに我が物としてきたのか。ロシア宇宙主義を背景に、作家たちが形づくる星座を観測する。
目次
序章 復活する宇宙
第1章 複数形のコスモスを生きる(生活と宇宙の接続;宇宙感覚のインストール;時空間をめぐる神話的遊戯;ロケットの環世界)
第2章 三つの方舟の軌跡―正方形・飛行機・棺(正方形の変容―スプレマチズムの宇宙的領野;飛行機というユートピア―夢と現実の媒体;棺は復活の夢を見るか―生と死の探求)
第3章 ユートピアの観測点―後期ソ連の宇宙芸術(観測と交信―コンセプチュアリズム前史;生の劇場―キネチズム;地上の宇宙飛行士たち―モスクワ・コンセプチュアリズム)
第4章 死と復活のスペクタクル―宇宙芸術の身体イメージ(ロシア宇宙芸術の現在―不死の克服;平等のストラテジー―誰の視点で未来を語るか;ゾンビ・コスミズム―芸術史のゾンビ化;宇宙芸術とユーラシア主義―死をめぐる闘争)
著者等紹介
生熊源一[イクマゲンイチ]
1990年、東京生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、早稲田大学教育学部助教。専攻、ロシア芸術・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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