内容説明
集会のさなか気を失ったり、異言や預言を発したりする信徒たちの身には、なにが起こっているのか―。カリスマ派キリスト教の宗教体験をめぐって、現象学をはじめとするさまざまな分野の知見を渉猟しながら、身体性の次元から人間の根源にせまる、“聖なるもの”の民族誌。
目次
第1章 序論
第2章 儀礼的癒し―苦悩と変容
第3章 治療的プロセスと経験
第4章 身体化されたイメージ群と神の啓示
第5章 想像的パフォーマンスと記憶の癒し
第6章 イメージ・記憶・効力
第7章 悪魔と解放
第8章 悪との遭遇
第9章 憤怒と癒し
第10章 結び―聖なる自己
著者等紹介
チョルダッシュ,トーマス J.[チョルダッシュ,トーマス J.] [Csordas,Thomas J]
1952年、アメリカ合衆国オハイオ州に生まれる。人類学者。現在、カリフォルニア大学サンディエゴ校特別栄誉教授(Distinguished Professor)。主にカリスマ派カトリック教徒や北米先住民ナバホなどを対象として、医療人類学的・心理人類学的・比較宗教学的研究をおこなってきた
飯田淳子[イイダジュンコ]
1971年、東京都に生まれる。総合研究大学院大学文化科学研究科修了。博士(文学)。現在、川崎医療福祉大学医療福祉学部教授。専門は医療人類学
島薗洋介[シマゾノヨウスケ]
1974年、石川県に生まれる。オックスフォード大学大学院社会人類学専攻博士課程修了。Ph.D.(社会人類学)。現在、大阪大学グローバルイニシアティブ・センター専任講師。専門は医療人類学
川田牧人[カワダマキト]
1963年、愛知県に生まれる。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(人間環境学)。現在、成城大学文芸学部教授。専門は宗教人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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