内容説明
環境彫刻を代表する作家が生涯を通じて追求した「最良の時間」とは何だったのか?デュシャンやヌーヴォー・レアリスムの作家たちをはじめとする同時代の美術家・批評家との交流や、スミッソン、タレルらの作品との比較から、記号学的手法を用いてその全貌を描き出す。
目次
第1章 クリスト初期作品のヨーロッパ、アメリカでの受容
第2章 クリスト初期作品の特徴
第3章 “梱包されたライヒスターク”(1971‐95)
第4章 クリストとジャンヌ=クロードの生い立ち:作品のもつ他のコンセプト
第5章 残された課題:“梱包されたパリ凱旋門”(2021)、“マスタバ”(2026)
第6章 クリストの環境彫刻とアメリカのランドアートの比較:「サンタグム」と「パラディグム」、「必然性」と「偶然性」
第7章 “フローティング・ピアーズ、イゼオ湖、イタリア”(2014‐2016)と“スパイラル・ジェティー”(1970‐)
著者等紹介
富士栄厚[フジエアツシ]
京都に生まれる。パリ第一大学博士課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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