出版社内容情報
前衛運動のゆくえ
大戦後の芸術運動(コブラ、レトリスム、シチュアシオニスト)を俯瞰する第一部、前衛周辺の作家たち(ポーラン、ポンジュ、パタフィジック、ベケット)を論じる第二部、詩に革新をもたらした音声詩、視覚詩の展開を見据える第三部を通して、戦後フランスの前衛運動の見取図を描き出す。
内容説明
大戦後の芸術運動(コブラ、レトリスム、シチュアシオニスト)を俯瞰する第一部、前衛周辺の作家たち(ポーラン、ポンジュ、パタフィジック、ベケット)を論じる第二部、詩に革新をもたらした音声詩、視覚詩の展開を見据える第三部を通して、戦後フランスの前衛運動の見取図を描き出す。
目次
第1部 第二次世界大戦という断絶から(サン=タルバンのパラドックス;コブラとシュルレアリスム;コブラ時代におけるクリスチャン・ドートルモンの手書き文字―言葉の「茂み」の中を生きる;ある概念の生成―アンテルナシオル・レトリストと「転用」の理論;北脇昇―サルバドール・ダリ作品の再解釈ともう一つのシュルレアリスムの探求)
第2部 前衛と文学的伝統(ジャン・ポーラン―修辞学・アンフォルメル・言葉をめぐって;文字を杖に―フランシス・ポンジュの「Joca Seria」をめぐって;「演劇に詩を取り入れること」―サミュエル・ベケット『クワッド』;渡辺一夫、コレージュ・ド・パタフィジックの太守)
第3部 詩的言語の解放―視覚詩と音声詩((行動/直接/元素/全体…)詩
詩とその進行―アルトー、視覚詩を経て音声詩へ
フランスと日本の前衛詩学の接点―ピエール&イルゼ・ガルニエと新国誠一
「音声詩」・「行為詩」がめざしたもの―フランス、一九四五年以降を中心に)
著者等紹介
進藤久乃[シンドウヒサノ]
國學院大學准教授(シュルレアリスム研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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