内容説明
「物」は私たちの経験にいかにして作用しているのだろうか?私たちもまた「物」なのだろうか?路上に滞留するゴミの群れ、ニーチェの食事療法、オメガ3脂肪酸の摂取と人間の感情、大規模停電、ES細胞研究、ダーウィンのミミズ…。不活発で受動的だとされてきた物質のもつ媒介作用を豊富な例から析出し、人間と人間以外のものが連鎖・協働する世界=アセンブリッジを思い描く。物=生命の新たなポリティカル・エコロジー。
目次
第1章 物の力
第2章 アセンブリッジの媒介作用
第3章 食べられる物質
第4章 金属の生
第5章 生気論でもなく機械論でもなく
第6章 幹細胞と生命の文化
第7章 政治的エコロジー
第8章 活力と自己利益
著者等紹介
ベネット,ジェーン[ベネット,ジェーン] [Bennett,Jane]
1957年生まれ。アメリカの政治理論家・哲学者。1986年、マサチューセッツ大学にて政治学の博士号取得。ジョンズ・ホプキンズ大学教授
林道郎[ハヤシミチオ]
1959年、函館市に生まれる。東京大学文学部卒業後、コロンビア大学大学院美術史学科にて博士号取得。専攻、美術史・美術批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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