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ナチのプロパガンダとアラブ世界

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  • サイズ A5判/ページ数 356,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000241700
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

内容説明

ナチスは第2次大戦中、中近東に対し大規模なプロパガンダを展開した。当時英仏からの独立を目指していたアラブ世界にとって、ナチのプロパガンダは抵抗のツールとみなされた。そして、その反ユダヤ主義はアラブ知識人の中に潜行していく。新たに発見された資料を加え、中近東におけるナチのプロパガンダの全貌を明らかにする。

目次

第1章 序論
第2章 反セム主義の定義―一九三三‐一九三九年
第3章 増大する接触、最初の放送―一九三九‐一九四一年
第4章 一九四一年の北アフリカと中東におけるプロパガンダと戦争
第5章 「ユダヤ人に殺される前にやつらを殺せ」―一九四二年の北アフリカ戦線におけるプロパガンダ
第6章 「ユダヤ人はシオニズムの利益のため、この戦争に火をつけた」―枢軸国の戦況悪化のなかの一九四三年のプロパガンダ
第7章 「アメリカ人、イギリス人、そしてユダヤ人は、アラブの利益に反する―陰謀を企んでいる」一九四四年から一九四五年春までのナチ・プロパガンダ
戦後の波及効果

著者等紹介

ハーフ,ジェフリー[ハーフ,ジェフリー] [Herf,Jeffrey]
1947年生。メリーランド大学歴史学部教授(ドイツ現代史)

星乃治彦[ホシノハルヒコ]
1955年生。福岡大学人文学部教授(ドイツ現代史)

臼杵陽[ウスキアキラ]
1956年生。日本女子大学文学部・同大学院文学研究科教授(現代中東政治・中東地域研究)

熊野直樹[クマノナオキ]
1965年生。九州大学大学院法学研究院教授(ドイツ現代政治史・独亜関係史)

北村厚[キタムラアツシ]
1975年生。法政大学法学部・平成国際大学法学部・星薬科大学薬学部非常勤講師(ドイツ現代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

15
中近東と北アフリカにおけるナチスのプロパガンダ活動を解説。このナチスのアラビア語によるプロパガンダはとりわけ短波ラジオによってなされた。それというのも、この地域の非識字率はかなりの数に上ったからだ(7歳以上のアラブ人識字率は20%)。肝心のプロパガンダの内容は、反ユダヤ主義と反帝国主義が中心になる。最大の問題はプロパガンダの内容がユダヤ陰謀論そのものであったということだ。ナチスは反ユダヤ主義と反帝国主義を結びつけ、ユダヤ陰謀論を浸透させた。そしてこの陰謀史観は現在も急進派イスラムを中心に受け継がれている。2016/07/21

ワッキー提督

2
ナチのプロパガンダが中東にどういう影響を与えたのかを論じた一冊。解題でも指摘されているが、中東の反ユダヤ主義に傍証からナチの影響を断定する問題がある。だがしかし興味深い観点ではある。WW2の持つ別の「文脈」を感じさせる一冊であった。筑波大学図書館にて。2014/07/29

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