ホロコーストとナクバ―歴史とトラウマについての新たな話法

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  • サイズ A5判/ページ数 476p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784801007031
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

内容説明

2011年、故郷喪失の追悼行事を封じ込める「ナクバ法」がイスラエルで成立した。ユダヤ人迫害を背景に建国されたイスラエルと、それゆえに郷土を破壊され奪われたパレスチナ人。両者の間には、いかなる共存の未来も存在しないのか―そして過去については?ユダヤ人とアラブ人双方の学者・作家19名が協同し、ユダヤ・中東史の深層を読み解きながら、政治的・歴史的分断を超えて語るための方法を探求する。

目次

第1部 ホロコーストとナクバ―新たな政治的・歴史的語法を可能にする諸条件(ユダヤ人とパレスチナ人を襲った災厄の前触れ―ヨーロッパの国民国家建設とその有害な遺産 一九一二‐一九四八年;ムスリムたち(ショアー、ナクバ) ほか)
第2部 ホロコーストとナクバ―歴史とカウンターヒストリー(コワルスキー夫妻が歴史に挑戦したとき―ジャッファ、一九四九年 ホロコーストとナクバのあいだ;荒れ狂う波に向けて上げた大胆な声―パレスチナ人知識人ナジャーティー・スィドキーと第二次世界大戦時のナチの教義に対するその闘い ほか)
第3部 ホロコーストとナクバ―トラウマ的シニフィアンの展開(記憶の文化―レア・グルンディヒとアベド・アーブディーの作品におけるホロコーストとナクバのイメージ;マアバラ―ショアーとナクバのあいだのミズラヒーム ほか)
第4部 エリヤース・フーリー『ゲットーの子供たち―わが名はアダム』について―ホロコーストとともにナクバを語る(対位法的読解としての小説―エリヤース・フーリーの『ゲットーの子供たち―わが名はアダム』;沈黙を書くこと―フーリーの小説『ゲットーの子供たち―わが名はアダム』を読む ほか)

著者等紹介

バシール,バシール[バシール,バシール] [Bashir,Bashir]
イスラエル・オープン大学政治理論准教授、ヴァン・レール・エルサレム研究所上級研究員。主な研究テーマは、ナショナリズムとシティズンシップ研究、多文化主義、民主主義理論、和解の政治学など

ゴールドバーグ,アモス[ゴールドバーグ,アモス] [Goldberg,Amos]
エルサレム・ヘブライ大学教授。ホロコースト研究・教育に従事。主な研究テーマは、ホロコーストにおけるユダヤ人の文化史、ホロコーストの歴史記述、グローバルな世界におけるホロコーストの記憶など

小森謙一郎[コモリケンイチロウ]
武蔵大学人文学部教授。専攻は、ヨーロッパ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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水海 瞬

1
ホロコーストと一般的にはあまり知られていないパレスチナを襲ったナクバの関連性・連続性についての論考集2024/04/06

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