内容説明
“貝殻”と名付けた自室に籠るロレーナ、アルジェリアへの渡航に新たな希望を見出すリア、アルコールと薬物に溺れるアナ・クララ…。軍事政権による権威主義体制と男性優位思想が支配する１９６０年代末のサンパウロを舞台に、異なる境遇を生きる女性たちが織り成すポリフォニックな物語。
感想・レビュー
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おがわ
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✴︎3.8キャベツのスープに入ったゴキブリ。哲学かぶれ且つ政治活動家のリアの青臭さ、そして貧困層に生まれ性的搾取に晒されてきたアナ・クララが政治には向かわず自分の美貌だけを武器に、ただ身一つで這いあがろうと近視眼的生き方を突き進んでいく様子がなんともリアルだ。自分は退却型のロレーナに近い人間だなと思う。2025/10/03
