内容説明
“演劇人の大多数にとって、近い将来は困難な試練と失望の時代、そしておそらくは幻想の終わりの時代になるだろう”…ソ連邦崩壊による束の間の自由を謳歌した後、再び強まる文化統制の流れに直面する演劇人たちは、いかに演劇を続け、いかなる表現を追求したのか。勃興する諸潮流と激動の三〇年間を解き明かす。
目次
第1部 ロシア演劇のシステム(国家と演劇―金と自由;組織・運営システム;ロシア演劇の美学―三大潮流)
第2部 ソ連邦崩壊後のロシア演劇(一九九〇年代のロシア演劇;二〇〇〇年代のロシア演劇;二〇一〇年代のロシア演劇;コロナ流行時のロシア演劇―二〇二〇/二〇二一年シーズン;ウクライナ侵攻時のロシア演劇―経過報告)
付録 現代ロシア演劇を牽引する演出家たち
著者等紹介
岩田貴[イワタタカシ]
1948年、東京都に生まれる。ロシア演劇研究家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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