内容説明
混迷する時代の中で、アーティストに何ができるのか。アートに何の意味があるのか。私たちはいかにアートと向き合い、そこから何を受け取るべきなのか。時代状況に迎合することなく、アート、そして社会のあり方を鋭く問い続けた、孤高のアナキスト‐批評家の軌跡。
目次
1 拡散するアートの場(今日の日本の芸術;二十世紀美術の展開 ほか)
2 不可視の権力を問う(盛大介の嘲笑;美術館と現代/展覧会と作品 ほか)
3 問いかけるアーティスト(伊藤隆康の絵画;三木富雄の翼のある耳 ほか)
4 アートはどこへ行く?(ARTと社会;アーティストのサヴァイヴァル ほか)
著者等紹介
小倉正史[オグラマサシ]
1934年千葉県生まれ。美術ジャーナリスト、美術評論家、インディペンデント・キュレーター、フランス語翻訳家。国際美術評論家連盟会員。83年より美術雑誌『アトリエ』編集長を務める(91年まで)。93年Tokyo Art Speakを設立して活動。94年フランス共和国芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受勲。95年よりICPA北関東現代アート研究所所長を務める(98年まで)。以後、美学校、HIGURE17‐15cas、若山美術館など各地でアート・レクチャー活動を展開する。2020年3月1日、横浜港南台の済生会横浜市南部病院で没(享年85歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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