燃やされた現ナマ

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燃やされた現ナマ

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  • サイズ 46判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801006225
  • NDC分類 963
  • Cコード C0397

内容説明

1965年のブエノスアイレス郊外、命知らずの4人の若者たちが現金輸送車を襲撃するという無謀な計画を立てた。まんまと大金の“現ナマ”をせしめた強盗団は警察からの逃走をはかり、アパートの一室に立てこもる。籠城作戦のすえに彼らが取った行動とは…?幼年時代の思い出、娼婦たちとの出会い、獄中生活、セックスとドラッグへの耽溺など、強盗団のメンバーたちそれぞれの過去をフラッシュバックの手法で描き出し、“社会を震撼させた衝撃的事件”をフィクションの力で描き出した傑作。

著者等紹介

ピグリア,リカルド[ピグリア,リカルド] [Piglia,Ricardo]
1940年、アルゼンチンに生まれる。早くからスペイン文学やアルゼンチン文学、北米文学に親しむ。国立ラプラタ大学では歴史学を専攻する一方、短篇小説や評論の執筆を手がける。デビュー作となった短篇集『侵入』(1967年)から代表作『人工呼吸』(1980年)を経て『イダの道』(2013年)にいたるまで、創作と批評の融合にもとづく独特の作風は内外から高い評価を得ている。ボルヘスをはじめとするアルゼンチン作家に関する評論やエッセーも数多く発表。『夜の標的』(2010年)でロムロ・ガジェゴス賞やマヌエル・ロハス賞を受賞。ボルヘスをテーマにしたテレビ公開講座に講師として出演するなど、活躍の場を広げていたが、晩年に筋萎縮性側索硬化症を患い、2017年に死去

大西亮[オオニシマコト]
1969年、神奈川県生まれ。神戸市外国語大学大学院博士課程修了(文学博士)。現在、法政大学国際文化学部教授。専攻、ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

105
非情、冷酷、虚無、終わりのない夜宴(アケラーレ)をぶち上げたガウチョとネネ。彼らの虚ろな目には何が映っていたのだろうか。1965年にブエノスアイレスで起きた現金輸送車襲撃事件の犯人像を追ったドキュメンタリークライム小説。開始早々、卑劣な犯行、無謀な逃走とその無遠慮な展開に引きずり込まれ、その狂犬たちの顛末を見届けるために息を詰めて文字を追った。彼らはまどろみの中、幼少の記憶も現ナマを手にした今も虚構を彷徨っているかのよう。そんな二人だからこそ確かな存在として互いを求めていたのか。それは最後の最後まで。2022/04/25

ずっきん

86
べらぼうによかった。全ての犯罪小説好きにお薦めしたい。ブエノスアイレスで1965年に起きた現金輸送車襲撃事件をモチーフに、かなり忠実に描いたフィクション。なので予想通りの結末へと向かうのだが、いやもう読み心地は極上である。ドキュメントの連続がまるで河の流れのよう。わかりやすい平易な文章ながら、情感を撒き散らしながらのこの疾走感はいったいなんなんだ。モチーフ物もドキュメント方式も超苦手なんだが覆された。十秒先のことだけを考える。金髪のガウチョを救った坊やの出で立ち。お前らさ、散るしかないけど人間なんだよな。2022/04/12

ナミのママ

61
強烈だった。1965年に起きた現金輸送車襲撃事件をもとに1997年に書かれたフィクション。2022年に日本にて翻訳。読み始めはテンポがあわなかった。なんとものんびりした計画だ。時代の違いかと思ったがそれだけではない。短絡的なのだ。無計画なわけではない、知恵もあり、決断力もある。そのあたりが読むうちに様々な角度からわかっていく。人物像と同時に後半の立て篭もり部分が凄まじい。ページをめくるたびに音と匂いが飛び出しそうなリアルさ。濃かったー。 【プラネタ・アルゼンチン賞】2022/04/23

ヘラジカ

51
正真正銘の悪漢たちが現金輸送車の襲撃を計画し、逃走の末やがて警官との戦闘のなかで華々しく散っていく。たったそれだけの小説なのだが、実在する事件へのアプローチは実に多彩でページ数の割には重厚感がある。悪党たちの背景や生い立ち、善悪が混じり合うほどの凄惨な攻防が、高精細かつドライブ感ある筆致で描かれた犯罪小説。クライマックスにおけるドルダの走馬灯は「これぞ南米文学!」と言いたくなるほどだった。立てこもり犯にモロトフカクテルを使う警官に思わず笑ってしまった。50年以上前とは言え恐ろしすぎるな。2022/03/03

Katsuto Yoshinaga

19
凄い!『ダーティホワイトボーイズ』や奥田英明氏の犯罪小説を彷彿させたが、ちょっと違う。「途中で銀行を襲ったり、薬局に押し入ってヤクを奪い取ったりしながら」ニューヨークへ行こうとした〈金髪ガウチョ〉〈坊や(ネネ)〉〈クエルボ〉〈気ちがいマーラ〉、そこに絡むブランカとシルバたちの、仁義なき戦いのメソッドを思わせる群像ドキュメントというべきか。作中にペロン主義者も登場し、大船戸のテイストもある。しかし、ワンアンドオンリーな一冊。「度胸があるならこっちへ来てみろ、クソ野郎ども」の啖呵に、とにかく痺れた。2022/05/05

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