内容説明
ブース、バルト、ジュネットといった物語理論の先駆者たちの流れを汲む英米物語学の泰斗チャットマンが、「小説」と「映画」における多くの作品を緻密に分析するとともに、「物語学」における既存の用語を批判的に検討し、さらには「物語学」そのもののあり方をも問い直す。待望の改訳決定版。
目次
第一章 物語と他の二つのテクスト・タイプ
第二章 描写はテクストの侍女にあらず
第三章 映画における描写とは何か
第四章 映画における議論―『アメリカの伯父さん』
第五章 内包された作者の擁護
第六章 内包された作者の仕事
第七章 文学的語り手
第八章 映画的語り手
第九章 「視点」についての新しい視点
第十章 新しい種類の映画化―『フランス軍中尉の女』
第十一章 「フィクション」「の」「修辞学」
著者等紹介
チャットマン,シーモア[チャットマン,シーモア] [Chatman,Seymour]
1928年、アメリカのミシガン州デトロイトに生まれ、2015年、カリフォルニア州バークレーにて逝去。アメリカにおける物語論の第一人者
田中秀人[タナカヒデト]
1951年、長崎市に生まれる。上智大学文学部英文学科卒業、同大学大学院博士後期課程中退。ミシガン大学大学院英語英文学科修士課程修了。東洋大学名誉教授。専攻、アメリカ文学、ナラトロジー(小説と映画)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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