内容説明
甚大な戦禍を被った港町ル・アーヴルで、幼年期を過ごしたキニャール。死者たちに寄り添い、創作を続けてきたゴンクール賞作家が、失われた故郷を皮切りに、日本を、そして長崎を旅する。日本の友人とともに書き下ろした、“人生”という旅の記録。
目次
たゆたう波のように(小川美登里)
ムーズ川のうねりの中に消えた歌(パスカル・キニャール)
ル・アーヴル(小川美登里)
大潮の儀式(パスカル・キニャール)
ヨベルの聖年(パスカル#キニャール)
イングマール・ベルイマンの母(パスカル・キニャール)
書物たち、亡霊たち(パスカル・キニャール)
東京(小川美登里)
小沼純一氏から贈られた詩
写真帖
岸辺の歌(パスカル・キニャール)
長崎(小川美登里)
長崎でのコンサートのプログラムとポスター
港と浮橋の歌(パスカル・キニャール)
五島(小川美登里)
わたしの七十歳に(パスカル・キニャール)
道と戦争(パスカル・キニャール)
たえざる常しえの海の歌(パスカル・キニャール)
著者等紹介
キニャール,パスカル[キニャール,パスカル] [Quignard,Pascal]
1948年、フランスのノルマンディー地方ユール県に生まれる。作家。父方は代々オルガン奏者の家系で、母方は文法学者の家系。エマニュエル・レヴィナスのもとで哲学を学び、ガリマール社に勤務したのち、作家業に専心
小川美登里[オガワミドリ]
1967年、岐阜県に生まれる。カーン大学にて博士号取得。現在、筑波大学人文社会系准教授。フランス現代文学を専門とし、ジェンダー、音楽、絵画、言語学などに関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- フェラーリ迷路