内容説明
大使として日本に滞在し、深く日本文化に親しんだ作家ポール・クローデル。その作品にも影響がみられる“日本”は、詩人大使にとっていかなるものだったのか?生誕150年を記念して行われた国際シンポジウムを書籍化。
目次
1 日本への道程(共同出生を生きたポール・クローデル;『繻子の靴』に立ち現れる影―日本初演について)
2 日本を読み解く(ポール・クローデル日本の旅人;ものの「ああ性」を求めて―クローデルの日本理解)
3 日本の息吹(ある詩法の深化―三回にわたる日本滞在を通して;劇作家クローデルと日本演劇の参照―限界、妥当性、使用の戦略;あるクローデル的風景―画家、山本春拳の大津別邸)
4 日本への視点(ポール・クローデルの日本―直観的“共同出生”とカトリック的“垂直序列体系”;宣教師の庇護者ポール・クローデル;ポール・クローデルと宗教学―西洋から日本へ)
5 日仏間の橋(クローデルと仏領インドシナ問題―クローデルのインドシナ訪問とパリバへの働きかけ;日仏文化機関の創立者ポール・クローデル;日本が見たポール・クローデル―クローデルとその作品の日本における需要)
著者等紹介
大出敦[オオデアツシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学教授(フランス文学)
中條忍[チュウジョウシノブ]
1936年生まれ。青山学院大学名誉教授(フランス演劇)
三浦信孝[ミウラノブタカ]
1945年生まれ。中央大学名誉教授(フランス研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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