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内容説明
色事や売春の取り持ち、怪しげな薬の調合、産婆から悪魔使いまで、裏社会のあらゆる仕事を請け負う老婆セレスティーナ。報酬欲しさに、恋に取り憑かれた貴族の若者の願いを叶えるべく奔走するが、事態は悲劇的結末へと向かい…下層社会の現実を背景に人間の欲望、衝動、情念を描き切った、スペイン中世文学の最高傑作。
著者等紹介
岡村一[オカムラハジメ]
1953年、長崎県佐世保市に生まれる。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業、同大学大学院外国語研究科言語学専攻博士前期課程修了。現在、熊本学園大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Qfwfq
1
★4.52020/08/25
tomofi
1
戯曲形式の文学作品ということで気合を入れましたが、とても読みやすく終盤は特にあっという間に読みすすめていました。 各登場人物のキャラクター作りがとても上手く、彼らのセリフが時に面白く時に文学的で、時に悲しかったです。 このお話は喜劇なのか悲劇なのか、永遠に解けない謎ですし、むしろこれを喜劇と言い切るのであれば、それこそ文学なのだと感じます。ラストのプレベーリオが語った現実への恨み言はそのまま悲劇ではありますが、それを喜劇に捉えることもまた人生なのでしょうか。深いですね。2021/05/02
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