内容説明
ロマン派の影響を受け詩作をはじめ、その「新しい詩」によって象徴主義の若者たちを魅了した詩人マラルメ。激動の時代を生き、生涯にわたり心に大きな虚無を生むこととなる幼い息子の死を経て、どのように変容をしたのか?伝記的事実や作品を詳細に追うのみならず、文化史的側面から詩人の本質を問うモノグラフィー。
目次
1(詩と不毛性―マラルメとユゴー、ボードレール;女を暴す―ボードレール散文詩の継承と展開)
2(纏う詩へ―マラルメとモード雑誌;現代性の継承;現代と自然)
3(マラルメの一八七一年―中期韻文作品分析のための序説;詩の時―中期マラルメの私的ソネニ篇;詩と夢)
4(『ヴィリエ=ド=リラダン』;書物と新聞、詩人と群衆;マラルメの「詩」)
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