内容説明
カントは近代的な理性能作の基底に「魂の奥底に作働する隠れた技術」を垣間見た。ドゥルーズはマイモンによるカント批判から出発してカント的ア・プリオリを能力論・微分論・差異論をもって発生論的に捉え直し、「時間‐空間」を成立させる「時空‐生起動」(dynamisme spatiotemporel)の『差異と反覆』から「ロゴスの下のドラマ」としての「第四人称」動態の分析・開削を通じて『意味の論理学』という「第四次元」の現働化に向かう。
著者等紹介
中田光雄[ナカタミツオ]
1939年、東京・小石川生まれ。1944年より、群馬県。東京大学教養学部教養学科(フランス科)卒。同大学大学院人文科学研究科(比較文化)博士課程中退。パリ大学大学院哲学科博士課程修了。仏国文学博士(哲学)(Doc.es Lettres)。筑波大学名誉教授。仏国学術勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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