内容説明
素朴で豊穣な、昔ながらのフランス料理の真髄がここに。踊り子をしながら、シャネルなどと交流し、自立した女性の先駆けとして、時代の先端を歩み、創作活動を行ったコレット。プロヴァンスの野菜を、パリのパレ・ロワイヤルで楽しんだというグルメの先駆けであった女性作家による、おいしいエッセイ。
目次
地中海のていねいな暮らし(葡萄の木のある家―地中海の田舎にわたしの家をつくった頃;「ベラヴィスタ」と呼ばれる地中海の宿の女主人たち―わたしの家が出来るまでの序;地中海はわたしの台所―森の薪を燃やして魚を焼く宵;わたしの田舎の家からの遠足―廃虚の僧院へ三世紀をさかのぼる夏草のなか;プロヴァンスの優しい休息―炉を焚いて炎と語るパントマイム;炉の灰に埋めてローストチキンはできあがる―フランスの美味の基本理念;昔風牛肉煮込みはおさとうを入れるだけ―マダム・イヴォンヌは講釈しない;世紀末、乳母のお乳を吸わされたわたし―そして子供時代のおやつは;もう料理レシピはうんざり―コレットさんの『ヴォーグ』誌の料理記事;葡萄酒は冬の宵ごとたのしく煮え立っていた―わたしのブルゴーニュ;はしばみの沈黙におもう子供時代への挽歌)
コレットとその仲間たち(シャネルにコートを作ってもらう;マルセル・プルーストからコレットへ;コレットよりマリー・ローランサンへ;ファルグ氏が語るコレットへの讃歌―幸せを世紀の末まで語りつぐ女)
著者等紹介
コレット,シドニー=ガブリエル[コレット,シドニーガブリエル] [Colette,Sidonie‐Gabrielle]
1873年、フランス、ブルゴーニュ地方のサン=ソヴール=アン=ピュイゼーに生まれ、1954年、パリに没した。最初の夫ウィリーとともに、「クローディーヌ」ものを書いて作家デビュー。その夫と離婚後、パントマイム役者や踊り子として生計をたてるかたわら、その華麗な恋愛遍歴をもとに執筆活動を行う。マルセル・プルーストやアンドレ・ジッドにその作品を賞賛され、交流のあったシャネルやマリー・ローランサンらとともに、自立した女性の先駆けとしてシンボル的存在でもあった
村上葉[ムラカミヨウ]
1939年、京都に生まれる。慶應義塾大学文学部卒業。朝日新聞記者を経て、渡仏。その後、自宅にてフランス語によるフランス料理教室を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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