内容説明
『ハムレット』、『オセロー』から『冬物語』、『あらし』に至る軌跡をたどり、虚構の舞台の上に人生のリアリティを表現するシェイクスピア演劇の核心に迫る。
目次
第1部 悲劇(呼び声と沈黙―『ジュリアス・シーザー』における距離のスタイル;『ハムレット』における表現と内的真実―その共存在様式をめぐって;『オセロー』―共犯の構図)
第2部 問題劇(駆りたてるもの―『トロイラスとクレシダ』の“世界”;ルーシオーの悪ふざけ―『尺には尺を』における裁きと認識)
第3部 ロマンス劇(“成り上がりのカラス”は懐古する―『冬物語』のだまし絵;プロスペローの帰郷)
著者等紹介
〓田茂樹[タカダシゲキ]
1954年、福井県小浜市に生まれる。京都府立大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、金沢大学教授。専攻、イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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