出版社内容情報
小林宣之[]
編集
目次
明治初期洋画家の留学―山本芳翠の場合
明治初期洋画家の留学―五姓田義松の場合
マネにおけるジャポニスムと共和主義―マネの「秘密の細部」に関する若干の考察
モネとジャポニスム
『失われた時を求めて』におけるジャポニスム
著者等紹介
小林宣之[コバヤシノブユキ]
1953年、岡山県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻、フランス文学。現在、大手前大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
10
2017年のシンポジウムの五人の発表を論文集にまとめたもの。前半二本は、明治期にパリに留学した二人の洋画家について。西洋画を学びに行くが、あちらでは日本画の伝道師役も押し付けられる(これはよくあることだ)。後半は、フランスの画家、小説家にとってのジャポニスム。1850年代以降、どのようにマネ、モネらの絵画に影響を及ぼしたか。そして20世紀初頭にもなるとあまりに大衆化され食傷気味に、日露戦争によって、日本の神秘的なヴェールは剥がれ、西洋を脅かす恐ろしい黄色人種になり、ジャポニスムは退潮。意外と一貫性ある論集2021/03/05