出版社内容情報
悪としてのサディズムのみに着目していた19世紀を経て、
20世紀、思想家たちはどのようにサドを捉えたか?
ロラン・バルトの弟子であり、アンドレ・ジッド研究の泰斗による、サドをめぐる20世紀現代思想史。
エリック・マルティ[エリック マルティ]
著・文・その他
森井良[モリイリョウ]
翻訳
内容説明
思想家・作家としての「サド」よりも、悪としてのサディズムのみに着目していた19世紀を経て、20世紀、思想家たちはどのようにサドを捉えたか?ロラン・バルトの高弟にして、アンドレ・ジッド研究の泰斗による、サドをめぐる20世紀思想史。
目次
第1部 サド的主体の創設―アドルノ、クロソフスキー、バタイユ、ブランショ(サドの恐怖政治;現代的主体としてのサド;モーリス・ブランショとサド的否定)
第2部 サド的主体との対話―フーコー、ラカン、ドゥルーズ(フーコー―サドと語る現代の譫言;ラカンとサド的なもの;ザッヘル=マゾッホ、ドゥルーズの策略)
第3部 サド的主体の利用―クロソフスキー、ソレルス、バルト(ピエール・クロソフスキー、二乗にされたサド;フィリップ・ソレルスをつうじてサドを書く;ロラン・バルトとサド的中性)
エピローグ パゾリーニ、ブランショ、レヴィナス
著者等紹介
マルティ,エリック[マルティ,エリック] [Marty,´Eric]
1955年、パリに生まれる。パリ第七大学教授、批評家、エッセイスト
森井良[モリイリョウ]
1984年、千葉県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了、パリ第七大学博士課程修了(博士)。現在、早稲田大学文学学術院講師。専攻、二十世紀フランス文学。主な著書に、小説「ミックスルーム」(第一一九回文學界新人賞佳作)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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