出版社内容情報
小説を読むことの魅力はどのような言葉―表現によってもたらされるのか。江國香織、湊かなえ、川上弘美らの「読ませる」手法を探る。江國香織、湊かなえ、青山七恵、小川洋子、多和田葉子、藤野可織、川上弘美ら7人の8作品を詳細に読み解き、小説家が、いかに読者に読ませる工夫をしているかを探る試み。
松本和也[マツモトカズヤ]
著・文・その他
内容説明
小説を読むことの魅力は、どのような言葉‐表現によってもたらされるのか。多和田葉子、藤野可織、川上弘美らの八作品の“襞”を読む。
目次
第1章 語り手を読む―江國香織「デューク」
第2章 マルチ視点ミステリー―湊かなえ『告白』
第3章 書かれた日記について書く小説―青山七恵『やさしいため息』
第4章 主題としての“書くこと”―小川洋子『原稿零枚日記』・『密やかな結晶』
第5章 越境・動物・自伝―多和田葉子『雪の練習生』
第6章 話法としての二人称―藤野可織「爪と目」
第7章 記憶‐声を語ること―川上弘美『水声』
著者等紹介
松本和也[マツモトカツヤ]
1974年、茨城県に生まれる。立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。神奈川大学外国語学部教授。専攻は、日本近代文学・演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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