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叢書・二十世紀ロシア文化史再考
ノースフェーラ―惑星現象としての科学的思考

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  • サイズ A5判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801002746
  • NDC分類 401
  • Cコード C0044

出版社内容情報

現代環境思想にも通じる独自の地球観を展開した、地質学者ヴェルナツキイの著作を本邦初紹介。人類の科学的知識の増大を惑星地球の「進化」と位置づけ、人間思考の発展の歴史を辿りながら、生命と非生命のダイナミックな交流に着目した、新たな学問領域「生物地球化学」をうち立てる。
人間理性への信頼がゆらぐ第二次世界大戦前夜、人類の未来への希望を科学研究の絶え間ない営為の中に見出した、ヴェルナツキイの思想的到達点。

梶雅範[カジマサノリ]
翻訳

ヴラジーミル・ヴェルナツキイ[ヴラジーミルヴェルナツキイ]
著・文・その他

内容説明

“科学的思考と人間の労働の影響の下に、生物圏は、叡知圏(ノースフェーラ)という新たな状態に移行しようとしている。”人類の科学的知識の増大を惑星地球の「進化」と位置づけ、人間思考の発展の歴史を辿りながら、生命と非生命とのダイナミックな交流に着目した、新たな学問領域「生物地球化学」をうち立てる。人間理性への信頼が揺らぐ第二次世界大戦前夜、人類の未来への希望を科学研究の絶え間ない営為の中に見いだした、ヴェルナツキイの思想的到達点を示す草稿集。

目次

第1部 生物圏における地質学的力としての科学的思考と科学研究
第2部 科学的真理について
第3部 新たな科学的知識と生物圏から叡知圏への移行
第4部 科学的な知識体系における生命科学
付録(科学的世界観について;叡知圏に関する若干の話)

著者等紹介

梶雅範[カジマサノリ]
1956年、横浜に生まれる。2016年没。1988年、東京工業大学大学院理工学研究科博士課程を修了(学術博士)。東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授、同教授を経て、同大学リベラル・アーツ研究教育院教授。専門は科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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工藤 杳

0
翻訳者の生命をかけた入魂の一冊。体裁、用語の統一など非常に整っていて、ストレスなく読める点はさすが理系という感じ(文系も見習ってください)。ヴェルナツキイは宇宙主義方面から名前を知ったが、実際読むと、(鉱物学とか地球に直接関わる学問をやっていたことからくるのだろう)視野がかなり広いが、根のところは実直な学者という印象を受ける。件の叡智圏も、それこそフョードロフに比べれば安心して読むことができる。哲学や科学など細分化された学問を知として統一するのだ、と考え方によってはしごくまっとうなことを言う。2018/04/15

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