内容説明
魅力あふれる16歳の少女エステラとの運命的な出会いから愛の逃避行におよぶ主人公。ハバナの街を巡るひと夏のアヴァンチュールの終着点とは?永遠なる“ニンフ”との思い出を言葉遊びに溢れた軽妙洒脱な会話で描き出す、言葉の曲芸師カブレラ・インファンテの快作。
著者等紹介
カブレラ・インファンテ,ギジェルモ[カブレラインファンテ,ギジェルモ] [Cabrera Infante,Guillermo]
1924年、キューバ東部オリエンテ州生まれ。1954年から雑誌『貼り紙』に映画批評を寄稿していたが、独裁者打倒を目指すキューバ革命の共感し、反政府運動に加わる。1961年、弟の制作した映画『P.M.』の上映禁止を機に、革命政府との軋轢を強め、作家として苦境に立たされる。1965年、国外亡命を決意しロンドンに居を定める。『TTT』(1967年)や、『亡き王子のためのハバーナ』(1979年)など、言葉遊びと引用に満ちた遊戯的な作品により、「ラテンアメリカ文学のブーム」を代表する作家となる。そのほか、映画評論や映画シナリオを執筆するなど、活動は多岐にわたる。1997年、セルバンテス賞を受賞。2005年、ロンドンにて没する
山辺弦[ヤマベゲン]
1980年、長崎県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、東京経済大学准教授。専攻、キューバを中心とする現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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