出版社内容情報
かつてセーヌ河を往復する運搬船(コルベイユ)があった。実母から乳母へと赤子を運ぶその船は、現在の霊柩車(コルベイヤール)の語源となった??人生の出発点である「誕生」と終着点である「死」を足がかりに、変容しつづける「個」の可能性を描く、新たな小説論。
小川美登里[オガワミドリ]
翻訳
内容説明
かつてセーヌ河を往復する運搬船があった。実母から乳母へと赤子を運ぶその船は、現在の霊柩車の語源となった―人生の出発点である「誕生」と終着点である「死」を足がかりに、変容しつづける「個」の可能性を描く、新たな小説論。
目次
(乳飲み児たちを乗せた船)
ルイーズ・ブリュレ
小川もどきの桟橋
(エティエンヌ・マラルメ)
ラオダメイア
ロンドンのソロモン
あの世の都市
埃の悪魔
(流謫)
(地獄)〔ほか〕
著者等紹介
小川美登里[オガワミドリ]
1967年、岐阜県に生まれる。現在、筑波大学人文社会系准教授(専攻、フランス現代文学)。ジェンダー研究、音楽、絵画、文学などにも関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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