内容説明
300年の眠りから醒めた18世紀フランスの傑作長篇小説。生涯にわたり、作品は個人によってではなく、共同体によってこそ書かれるべきだと考え、「匿名」を貫き通した謎めいた小説家が、その透徹した眼差しによって、18世紀の恋愛を、貴くも厄介な人間の自然な情念を克明に描いた代表作!
著者等紹介
シャール,ロベール[シャール,ロベール] [Challe,Robert]
1659年、パリに生まれ、1721年、シャルトルで没した。パリの伝統ある名門校、マルシャ学寮の寄宿生になる。オウィディウス、聖アウグスチヌス等に夢中になり、家族の期待通り聖職に就くが長続きせず、軍隊で剣術や馬術等を学んだ。後に王弟オルレアン公の指揮下で従軍し、1677年にはカッセル攻囲戦に参加、戦役が終わるとパリに帰り、1678年には高等法院の弁護士になる
松崎洋[マツザキヒロシ]
1942年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学・比較文化課程中退。白百合女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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