やっぱりあきらめられない民主主義

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  • サイズ B6判/ページ数 163p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784801001879
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0036

内容説明

なにかにつけて耳にする「民主主義」とは、そもそも一体何なのか。今の日本でどのように問題になっているのか。あらためて民主主義を語る話法を、思想家・文筆家・政治家が身近なところから探る。民主主義「再」入門!

目次

第1部 やっぱりあきらめられない民主主義(内田樹)(ふるさと、大田区;生涯の友に出会う;民主主義を「いま、ここ」に問う;民主主義はだめかもしれない;病状1 機能不全の立法府;病状2 ニヒリズムに陥る罠;「株式会社化」という習慣病;非効率のススメ)
第2部 「暗くたって、いいじゃない」(内田樹×平川克美×奈須りえ)(離れるアメリカ、すがる日本;「お前はどっちなんだ、選べ」;選べないところに真実がある;国家を「マネジメント」したがる人たち;「民営化」のツケは誰のもとに?;「ああすればこうなる」ではない世の中;空元気よりも、養生第一)
第3部 あらためて民主主義を語るために(民主主義とお国柄(内田樹)
民主主義について語るために、ぼくたちは、生まれた町に帰ってきた。(平川克美)
民主主義は私たちがつくるものだから(奈須りえ))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hk

5
カントに従い、独裁を「法律の制定者と法律の執行者が同一の人物ないし機関になってしまった環境」。その対義語としての共和制を「立法者と行政者が結託していない他者である状況」と定義して話を進めている。それに関連して日本の政治が独裁民主制の様相を強くしている現下にあって、それが民衆に容認されているのは日本人の虚無主義(ニヒリズム)という下地があると説いている。どういうことかといえば「安倍政権の栄枯を決めるのは結局のところアメリカなんでしょう」という諦観が日本人わけても中高年の多くに広がり、安倍政権の独裁的な政権運2016/08/12

M S

3
すでに日本は、民主的手続きを踏んだ独裁主義になってしまっている(ナチスと同じじゃん)、というウチダ先生の見立てが腑に落ちてしまうところが、まことに恐怖なのである。2016/08/24

Tatsuo Mizouchi

2
☆☆☆☆ まさしく!自治体を経験してよくわかる。委員会などで明らかな反対意見があっても、支持していない市民がいても反対意見はないと言い切るのはある意味凄いなぁと思う。2018/12/18

amanon

2
株式化している日本。効率ばかりが求められ、面倒臭い議論はすっ飛ばして、トップの意見がそのまま通るという構造が是とされてしまう。そして多くの国民はその状況を唯々諾々を受け入れている…本書を読み進めるにつれて、陰々滅々とした気分になってしまう。でも、まずはその現場を認識するところしか始まらない。内田氏が言う「手触りの優しい、情味のある、論理の筋目の通った場所」という言葉が本当に心にしみる。多くの人は、そんな場所の可能性さえ知らず、理解できないまま生きているのでは?と考えるとどうしようもないもどかしさを覚える。2017/10/29

chihayahulu

1
2015年11月に下丸子の大田区民民プラザであった講演会&対談を文字起こししたもの。当時、後から聞いて行ってみたかったので、本で読めて嬉しく思う。 そして、内容は思ったよりラディカルで私にとって示唆にとんでいた。隣街珈琲にコーヒーをのみに行きたい。2020/08/21

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