青山学院大学総合研究所叢書
戦争・詩的想像力・倫理―アイルランド内戦、核戦争、北アイルランド紛争、イラク戦争

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  • サイズ A5判/ページ数 295p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784801001572
  • NDC分類 902.1
  • Cコード C0090

内容説明

芸術/文学を現実変革の力とする試み。テロ、内戦、災害が続く社会にどう向か合えばよいのか―イェイツの『オイディプース王』、ベッケットの『勝負の終わり』、ヒーニーの『トロイの癒し』、ミーの『イピゲイア2.0』などをとりあげ詩的・演劇的想像力の役割を考察し、“癒し”“倫理”の視点からも検証する。

目次

一九二〇年代建国期のアベイ劇場―ロビンソン、オケイシー、イェイツと戦争の記憶(アイルランド―第一次世界大戦・独立戦争・内戦;アベイ劇場―戦中から内戦期;アベイ劇場―ショーン・オケイシーのダブリン三部作;イェイツの英語版ギリシア悲劇)
黙示録的時代を見据えて―第二次世界大戦後のサミュエル・ベケット(「非‐場」に立つベケット;ホロコースト、冷戦、核戦争;ギリシア神話とベケット;黙示とトラウマ)
北アイルランド紛争とギリシア悲劇―シェイマス・ヒーニー『トロイの癒し―ソポクレス「ピロクテテス」一変奏』をめぐって(「北アイルランド紛争」(あるいは「ごたごた」)
ギリシア神話とソポクレスの『ピロクテテス』
『ピロクテテス』の意味―吉田敦彦とエドマンド・ウィルソンの解釈
ヒーニーの『トロイの癒し―ソポクレス「ピロクテテス」の一変奏』)
痛みの唯物性について―イラク戦争とアメリカ演劇の“倫理”を問う(イラク戦争について;パフォーマンスの政治学;痛みの唯物性―イラク戦争と演劇の倫理)

著者等紹介

伊達直之[ダテナオユキ]
1961年、武蔵野市に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程単位取得退学、英国ヨーク大学大学院博士課程修了(英文学Ph.D.)。現在、青山学院大学文学部教授。専攻、イギリス・アイルランド文学・文化

堀真理子[ホリマリコ]
1956年、東京に生まれる。青山学院大学文学部英米文学科卒業、同大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学、ロンドン大学演劇科修了(M.A.)。現在、青山学院大学経済学部教授。専攻、英米文学・演劇学

佐藤亨[サトウトオル]
1958年、一関市に生まれる。明治大学文学部卒業、青山学院大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、青山学院大学経営学部教授。専攻、アイルランド地域・文化研究

外岡尚美[トノオカナオミ]
1960年、水戸市に生まれる。上智大学文学部英文学科卒業、ハワイ大学大学院博士課程修了(演劇学Ph.D.)。現在、青山学院大学文学部教授。専攻、アメリカ演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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