内容説明
エコクリティシズムの視点から『自然』、『ウォールデン』、『砂の楽園』、『もののけ姫』、『東京漂流』、『椿の海の記』などをとりあげ、“自然/他者”と“自己”とのあり方を多面的に考察する。
目次
自然という他者―声と主体のゆくえ
第1部 失われるのは、ぼくらのほうだ(世界は残る…失われるのは、ぼくらのほうだ―“いま/ここ”の詩学へ;“風景以前”の発見、もしくは「人間化」と「世界化」;都市とウィルダネス―ボーダーランドとしての郊外;『もののけ姫』と野生の“言語”―自然観の他者論的転回)
第2部 自然というテクスト(自然のテクスト化と脱テクスト化―ネイチャーライティング史の一面;“風景”としてのネイチャーライティング;エマソン的“視”の問題―『自然』(一八三六年)再読
コンコードを“旅”するソロー―移動のレトリック
いま/ここの不在―発見の物語としての『ウォールデン』)
第3部 交感と世界化(遭遇、交感、そして対話―世界/自然とのコミュニケーションをめぐって;山犬をめぐる冒険―藤原新也における野性の表象;自然/野生の詩学―星野道夫+藤原新也;環境コミュニケーション論・覚書―交感と世界化;風景の問題圏)
著者等紹介
野田研一[ノダケンイチ]
1950年、福岡県に生まれる。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授。専門はアメリカ文学/文化、環境文学研究、環境コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 中国女神の宇宙