内容説明
2008年にノーベル文学賞を受賞したル・クレジオの思考と実践に大きな影響を与えた孤高の詩人アンリ・ミショー。彼の至高の詩篇「氷山」「イニジ」について、ル・クレジオが包括的かつ詩的に綴った珠玉の批評‐エッセイ。
目次
氷山へ
イニジ(アンリ・ミショー)
イニジ
著者等紹介
ル・クレジオ,J.M.G.[ルクレジオ,J.M.G.] [Le Cl´ezio,Jean‐Marie Gustave]
1940年、南仏ニースに生まれる。小説家。1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞。2008年にノーベル文学賞を受賞
中村隆之[ナカムラタカユキ]
1975年、東京都に生まれる。東京外国語大学大学院博士課程修了。現在、大東文化大学専任講師。専攻、フランス語圏カリブ海文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆりのすけ
2
言葉のうねり。北に向かってほとばしる魂。ぼくたちを旅へと誘ってくれる本です。2015/05/22
kana0202
1
ミショーの詩をはじめてよんだ。なかなかイイ。ルクレジオの文章も詩。評論を期待してはいけない。文章うまいし、どこか旅に出た気になれる。2021/10/24
Tenouji
1
はじめに言葉ありき2015/05/13
衣魚
0
アンリ・ミショーの「氷山」「イニジ」に感化されて、または刺激されて生み出されたル・クレジオの「氷山へ」「イニジ」という散文詩が収録されている。心地よく通り過ぎる文字の饒舌な、詩と言葉への愛と執着。「コンパスと無線方位計は狂うが、大したことはない、ぼくたち自身が狂っているのだ。」2016/04/19