内容説明
揺れ動く“身体”―「経験」に根差したメルロ=ポンティの「内部の思考」と、絶えず「出来事」へと滑り込んでいくドゥルーズの「外部の思考」とを往還しながら、現代における“身体”の在り処を指し示す野心作。
目次
序論
第1部 意味の発生(世界の経験;語る言葉と語られた言葉;言葉と沈黙;意味の論理学;出来事の実現と反実現;思考の発生学)
第2部 肉と襞(世界の奥深さ;“肉”の存在論に向けて;“意識”の哲学―レイモン・リュイエル;“情報”の哲学―ジルベール・シモンドン;世界という卵;襞から襞へ)
第3部 幻覚的瞬間(現象的領野;スタイルの発生;線の冒険―メルロ=ポンティとアンリ・ミショー;精神の試練―ドゥルーズとアンリ・ミショー;絵画の力;運動と時間―二つの映画論)
結論
著者等紹介
小林徹[コバヤシトオル]
1975年、東京都に生まれる。パリ第一大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、フランス現代哲学。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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