内容説明
価値観やものの見方を捉える「日本人の意識」調査は、１９７３年から５年ごとにおこなわれ、今回の２００８年で８回目を数える。質問項目は、家族や仕事のあり方、生活目標や人間関係、政治や国際化に関する意識など。３５年間にわたって蓄積されたデータを分析、時代による意識の変化を明らかにするとともに、日本社会の将来像を展望する。
目次
１ 序章―日本人の意識および時代の変化
２ 男女と家庭のあり方
３ 政治
４ 国際化・ナショナリズム・宗教
５ 仕事・余暇
６ 日常生活
７ 生き方・生活目標
８ 終章―現代日本の世代と意識変化
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
7
1973年から5年毎に行われ、2008年で8回目を迎えた、大規模な日本人の意識調査の全貌。データで眺めることで、感覚的に感じていたことがくっきりとした輪郭を持つようになる。大きく変わった部分もあるが、ほとんど変わっていない部分もあり、興味深かった。個人的に意外だったのは、テレビを「欠かせない」と思っている人が80％以上もいることと、戦争世代の人は、戦後世代の人よりも伝統志向は強いけどあそび志向も強いこと。2010/03/22
AiT
2
私が読んだのは第八版でした。2008年までのデータがまとまっており、いまの自分の年齢と重ね合わせたり、自分だったらこう回答するだろうというところを自分の年齢層に重ねたりと楽しんで読めました。表やグラフが沢山乗ってます。論説文。2013/10/19
ごーえんじ
2
NHKが1973年から5年ごとに行っている意識調査をまとめた本。普通に読んでいるととにかく眠くなる。というのは、グラフを見れば分かることをいちいち文章にして説明しているからだ。グラフを中心に眺めて、気になる結果があれば文章を、という読み方がいいと思う。生年を横軸にしたグラフは見たことがなかった。意識変化の原因が世代交代なのか、加齢なのか、時代の影響なのか、を丁寧に見ていく分析が非常に勉強になった。2008年の調査結果の特徴は伝統志向への回帰らしい。2013年の調査で伝統志向回帰が続くのか、非常に気になる。2012/05/31
遠藤 a.k.a. Kon
2
見田宗介、飽戸弘らが参加して始まった調査も第七版に（現在は品切れ）。数年ごとに同じ質問をしていき、時代効果、世代効果、加齢効果を図表にして時代の変化を明らかに。ただし、図表が小さく印字されているのが残念。あと、割愛されたデータもあるのではなかろうか。2012/03/17
OHKINA
2
その時々の常識をデータの形で見ることができるのは面白い。2011/01/31
