フィクションの楽しみ<br> わたしは灯台守

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フィクションの楽しみ
わたしは灯台守

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801000537
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

大海原に佇立する灯台。そこにはひとりの灯台守。孤独の中で彼は書く。自問し、自答する。訴える。苦悩する。妄想する…。世界から隔絶された男の魂の叫びと囁きを、陰鬱でありながらユーモラスに綴る表題作をはじめ、不条理で幻想的、ときに切なくノスタルジックな珠玉の9篇を収録。

著者等紹介

ファーユ,エリック[ファーユ,エリック] [Faye,´Eric]
1963年、リモージュ(フランス)に生まれる。エコール・シュペリユール・ド・ジュルナリスム(リール)に学ぶ。ロイター通信の記者として勤務しながら、1990年より創作活動に入る

松田浩則[マツダヒロノリ]
1955年、福島県いわき市に生まれる。東京大学大学院博士課程中退。現在、神戸大学大学院人文学研究科教授。専攻、フランス現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

39
中篇の表題作と短篇8話をおさめたもの。前半の短篇は非常に面白く、不可解な世界がやみつき。列車は人間の体という入れ物をさすのではないか(1話)とか、高みを目指しすぎてほんとうの幸せを見落としていないか(3話)とか、隠れた意味があるのではないかと、あれこれ想像しながらよむのが楽しかった。この流れから、ラストの表題作も期待していたけれど、相性がよくなかったか、よむスピードが著しくおちた。孤独がいたらしめる境地に、ちょっとこわくなりました。「深淵」ということばがくり返し登場したのが印象的だった。2017/03/08

miyu

32
「象牙の塔の間借人」の話というと何故か真っ先にチェコのボフミル・フラバル「あまりにも騒がしい孤独」が思い浮かぶ。あのハニチャはとても魅力的だ。エリック・ファーユの作品からはほんの少しブッツァーティ風味が漂う。彼はイスマイル・カダレに関する評論と対談も出版しているとか。フラバル、ブッツァーティ、カダレと私のお気に入り3大アイドル(笑)に関連しているのだが、そのせいかどれも「どっかで見た感じ」満載だった。読みやすくはあり所々にドキリとするフレーズも見受けられる。でも好きかと問われると「微妙」と答えるしかない。2017/10/27

きゅー

13
9つの短編と、1つの中編からなる1冊。どの物語でも主人公は異界へ向けて旅をしている、あるいは異界が手近なものを媒介として忍び寄る作品群となっている。いずれの短編にしても、とりたて非凡なところのない主人公が未知の世界を覗き見るという筋立てが、気味悪くもあり、愉しくもある。ペレーヴィンの短編を思い出させる「列車が走っている間に」も素晴らしい読後感だった。中編の「わたしは灯台守」では、世間を避けて一人孤独に灯台守として生きる男性の述懐が綴られている。妙に澄んだ思考をする彼の姿が不思議と印象に残る良作だった。2014/11/05

ハルバル

12
最初の短編からブッツァーティみたいだと思ったら著者本人も意識しているらしく、表題作中に「タタール人の砂漠」が出てきた。しかし「タタール人〜」にはあった夢や憧憬はなく、待つことに対するある種の積極的?な希望すらなく、孤独と絶望にまみれたシニカルな作となっており、作家の資質の違いについて考えさせられる。個人的には表題作は哲学的な一人語りなので途中で流し読みになってしまったが短編の方は幻想的な設定でなかなか面白かった。ちなみにあまり数は読んでませんがフランスの幻想文学ではマルセル・ブリョンが一番好きです。2020/08/22

ふるい

11
徹底的なまでの不条理、孤独、寂寥…。しかしどこか引き攣ったようなユーモアも感じられる作品集。表題作もよかったが、「地獄の入り口からの知らせ」なんかはブラックユーモアなオチがついててなかなか面白かった。2017/07/13

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