内容説明
フロイト、ラカンの精神医学、キットラーのメディア論、心霊科学、進化思想など、多領域へと接続するシュレーバー『回想録』の「根源言語」の現代的意義を問う。自己/他者、意味/無意味、雑音/音楽を聴取する、シュレーバーによる神経言語の試みを解き明かす。
目次
序章 ダニエル・パウル・シュレーバーと『ある神経病者の回想録』
第1章 言語をめぐるたたかい―録音再生装置と雑音の世界
第2章 光線としての言葉―世界の可視化への欲求
第3章 神経と宇宙―カール・デュ・プレルとシュレーバー
第4章 教育者と医者―「魂の殺害」と迫害体験
第5章 「脱男性化」とは何か
第6章 「神経言語」と言語危機の時代
第7章 目的・進化・自由意志―神と自然をどう捉えるか
終章 シュレーバーと神、そして新たな人類
著者等紹介
熊谷哲哉[クマガイテツヤ]
1976年、栃木県生まれ。明治大学文学部文学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。専攻、近現代ドイツ文学、ドイツ文化論。現在、京都大学、近畿大学等非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 旅行業法解説 (改訂版)