内容説明
友だちのおかげで生き延びることができたと語るミラーの墓碑銘としての回想録。
目次
友だちの本
ぼくの自転車、そのほかの友だち
ジョーイ
わが人生におけるほかの女性たち
著者等紹介
中村亨[ナカムラトオル]
1966年、京都市に生まれる。青山学院大学大学院博士後期課程満期退学。現在、中央大学教授。専攻、アメリカ文学
本田康典[ホンダヤスノリ]
1938年、熊本市に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。宮城学院女子大学名誉教授。専攻、二十世紀英米小説
鈴木章能[スズキアキヨシ]
1967年、豊橋市に生まれる。明治学院大学大学院博士後期課程修了。博士(英文学)。現在、甲南女子大学教授。専攻、アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みみみんみみすてぃ
12
madofrapunzelというアカウントで3年前に感想残しているのは僕なんですが、再読。やっぱりいい。ミラーの方法は、自分の実体験を誇張や妄想によって拡大して文学作品として語ることだから、やはり自分の友人関係などはとても大事になっているわけです。基本的にはミラーの友達のカタログみたいな構成になっていて、ちょっと飽きてくるんだけど、それでもミラーが人生において愛した様々な友人たちへの想いが溢れに溢れ、饒舌になっていくのはとても楽しいです。ミラーのおしゃべりをずっと聞いてる感じ。おもろすぎるおっさん2017/01/09
madofrapunzel
10
★★★★★ ミラーの緻密な観察力には驚かされる。そしてこの本はタイトルが示す通り、ミラーの幼少時代から現在までの様々な友人たちを、まっすぐに書く、愛に溢れた作品だ。ミラーの人間観というものが参照できる点においてもとても貴重な著作であるとともに、こういう作品でも少しも衰えるどころか冴えわたる筆さばきには脱帽するのみである。2014/06/03