内容説明
中学生から読める。日本人の心のふるさと「万葉集」約4500首の中から、特に親しみやすい50首をセレクト。一人で読むもよし、家族で読むもまたよし。名歌を声に出して読んでみよう!
目次
志貴皇子―石走る垂水の上の早蕨の萌えいづる春になりにけるかも
大伴旅人―わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
山部赤人―春の野にすみれ摘みにとこし我ぞ野をなつかしみ一夜ねにける
磐姫皇后―君が行き日長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ
元明天皇―ますらをの鞆の音すなりもののふの大臣楯立つらしも
大伴家持―うらうらに照れる春日にひばりあがり心悲しも独りし思へば
笠郎女―わが屋戸の夕影草の白露の消ぬがにもとな思ほゆるかも
小野老―あをによし寧楽の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり
柿本朝臣人麻呂―東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
山部赤人―田子の浦ゆ打ち出でて見れば真白にぞ不盡の高嶺に雪は降りける〔ほか〕