目次
『うひ山ぶみ』総論(知識を得たうえで、学問の道に入ろう;自分の不得意な分野の勉強をしてはいけない;勉強をするのに才能は関係ない;自らの専門分野を定めよ ほか)
『うひ山ぶみ』各論(外国に影響されすぎてはいけない;日本国のために尽力しよう;大きな志を堅持せよ;枝葉末節にこだわるな ほか)
著者等紹介
本居宣長[モトオリノリナガ]
1730~1801年。江戸中期の国学者。国学の四大人の一人。伊勢の人。号、舜庵・鈴屋。京都に出て医学を修める一方、『源氏物語』などを研究。のち賀茂真淵に入門、古道研究を志し、『古事記伝』の著述に三十余年専心。また、「てにをは」や用言の活用などの語学説、「もののあはれ」を中心とする文学論、上代の生活・精神を理想とする古道説など、多方面にわたって研究・著述に努めた
濱田浩一郎[ハマダコウイチロウ]
1983年生まれ、兵庫県相生市出身。歴史学者、作家、評論家。皇學院大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。兵庫県立大学内播磨学研究所研究員・姫路日ノ本短期大学講師・姫路獨協大学講師を歴任。大阪観光大学観光学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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n-shun1
3
日々是学問!学ぶこと,問うこと。切問近思。これをひたすら続けることで確実に成果が出る。 詮ずるところ学問は,ただ年月長く倦まず怠らずして,励み勤むるぞ肝要にて,学び様はいかようにてよかるべく,さのみかかはるまじきことなり,いかほど学びかたよくても,怠り努めざれば,功はなし,また人々の才と不才とによりて,その功いたく異なれども,才不才は,生まれつきたることなれば,力に及びがたし,されど大抵は,不才なる人といへども,怠らず勤めだにすれば,それだけの功はあるものなり,また,晩学の人も,つとめはげめば,思ひの外…2022/01/11
Ohe Hiroyuki
1
本書は、現代語に思い切って訳出するシリーズであり、本居宣長が、初学者向けに学問の作法を書いた一冊▼本居宣長の最晩年に書かれた本であるが、その熱意やすさまじいものがある。本居宣長の声が聞こえてくるような文体である。▼私は彼が言う二典(『古事記』『日本書紀』)しか手元にないが、頑張って日本の古典を読もうかと思わず考えてしまう。本居宣長に励まされる。2022/03/15
h-kan
0
初学者の聖書とも書かれており、得意分野を伸ばすことと、志を持ち取り組んでいくことの大切さを再認識することができた。少し肩の力が抜けたかな?2022/01/23