目次
遺伝子が目覚めれば人生が変わる―講演(心の持ち方によって遺伝子の働きが変わる;笑いと遺伝子のオン・オフのかかわりを研究する;笑いが糖尿病患者の血糖値の上昇を抑制した;笑いは副作用のない薬になるかもしれない;どこの国の神話にも笑いが描かれている ほか)
村上先生と一問一答―質疑応答(他人を気にしすぎると自己肯定力が落ちてしまう;遺伝子と環境因子の相互作用で人格や行動が決まる;遺伝子操作は慎重にも慎重を重ねて行わなければいけない;科学の発見とは絶対的真理ではなく、真理に近づくプロセスである;ほがらかな気持ちが病気の発症を抑える)
講演を聞いて―感想文
著者等紹介
村上和雄[ムラカミカズオ]
昭和11年奈良県生まれ。筑波大学名誉教授。38年京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻、博士課程修了。同年、米国オレゴン医科大学研究員。51年バンダビルト大学医学部助教授。53年筑波大学応用生物化学系教授となり、遺伝子の研究に取り組む。58年高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子の解読に成功、世界的な業績として注目を集める。平成8年日本学士院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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るい
8
心の持ち方が遺伝子のスイッチのオンオフを決める。それを科学者の言葉を介して聞くと、今まで自己啓発本を読んできて学んだことが、科学的にも証明できるのだと知り、嬉しくなった。私たち一人一人には、38億年の歴史があるということ。その部分には深く感動した。そこから考えると、人と比べていることが、いかにちっぽけで、1つの基準でしかないのかということがわかる。一度きりの人生、命をかけてやりたいことを見つけていきたい。2017/12/17
くらーく
2
村上先生の話は良いよねえ。鹿児島県のエリート校である鶴丸高校での講演かあ。若いうちにこんな話を聴けて良かったねえ。 私のやる気スイッチをオンにする遺伝子は、働きが鈍いのかねえ。もう、年だから動けないのかな?笑いが足りないかな?2021/12/24
多分マグマグ
1
良い本でした。2023/08/07
JITSUMAI
0
2012年に行われた高校生向けの講演を文字起こししたもの。人の遺伝子は99.5%がみな同じである、遺伝子にはオン、オフのスイッチがある、世界中が協力しても細胞1個の元を作ることはできない、科学は絶対的なものではなく、相対的なもの、日本人はもっと自分に自信を持つべき、あたりが心に残った。2023/01/13
hinotake0117
0
惜しくも亡くなられた氏による、平成24年に行われた高校生への講義。 笑いで遺伝子をONにできる。遺伝子をつくったサムシング・グレートへ感謝。過去の著書の内容をコンパクトに分かりやすく伝えている。 やはりユーモアは生きる上で大事。 https://t.co/76Ef9LVeEo2022/01/30