出版社内容情報
移民政策は一国をどう変えるのか?
単一的帝国国家から、多文化・多人種国家へと舵を切った戦後英国。大規模移民による国家の「アイデンティティ・伝統」の変化、そしてあらゆる制度改革の先で、英国社会は何が、どう変わっていったのか。「分断/統合」「左派/右派」を超えて複雑化した「現実」に向き合うための、リアリズムに満ちた〈移民政策理解〉の書。
英ジャーナル誌『プロスペクト』創刊者が明らかにする、「BREXIT前夜」の揺れ動く英国社会の全貌
【目次】
用語についての注記
はじめに
〈第一部 背景〉
第一章 大観図:グローバル化と移住の経済学
第二章 英国のマイノリティたちはどう暮らしている?
〈第二部 現地点に達するまで〉
第三章 最初の大規模移住 一九四八年~九二年
第四章 多文化の旅
第五章 第二の大規模移住 一九九七年~今日
〈第三部 なぜ問題で、ではどうするのか〉
第六章 進むジレンマ
第七章 国家の問い
第八章 次はどこ?
訳者あとがき