目次
序章 日本人にしか見えない虹を見る―歴史の見方
第1章 神話と歴史が地続きになっている国―神代・古代
第2章 遠い祖先たちが生きていた古代日本の姿―古代
第3章 武士政権の誕生と荒ぶる天皇の逆襲―中世
第4章 信長・秀吉・家康の時代から江戸幕府の興亡へ―近世第5章 新しい日本の創生と欧米列強の圧力―近代
第6章 日本の底力を見せた戦後の復興―現代
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年山形県生まれ。30年上智大学文学部大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.,Dr.phil.h.c.平成13年から上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やじ
28
日本人にしか見えない虹を見てみないか?とのお誘いです。帯より25歳女性の感想「読み進めていくにつれ、曖昧だった点が線になり、繋がっていった」「フワフワした位置にいた自分が、少しずつ日本人としての自覚を持ち、地に足がついていくよう」。神話から現代まで、とても易しい言葉で語られる。これは渡部昇一先生から私達への希望ある遺言書。亡くなられて悲しいけれど、その直前にこの本を遺してくださり、本当にありがとうございました。2017/09/18
魔王
15
日本の歴史はやはり神話から始めたほうがいいと思いました。そのほうが、繋がりがありわかりやすいです。ぜひ、若い世代に正しい国史を自主的に学んでほしい2021/09/16
KIYO
5
【図書館】大好きな渡部先生の最後の書籍ともいうべき一冊です。以前読んだ「読む年表・日本の歴史」と内容はほぼ同じです。が、こちらは大人にも読みやすく、必読書と言っていいほどの一冊です。歴史の流れを覚えたら2番目に読む本としてお勧めです。図書館本ですが、こちらは購入しようかな。2019/02/13
KIKI
3
人間図書館と言われた渡部さんが日本史を調べ直したりせずに分かりやすく書いた日本史の本。大人になって色んな本を読み、私が学生の頃教わった歴史はもしかしてある側面から見た一面でしかなかったんじゃないか?という疑問を持った。太平洋戦争。竹島問題。田沼意次政治。(まぁここはよしながふみの大奥がベースだったりするんだけど)ただし、この本を学生の頃読んでいたらテストの点は良かっただろうか。先生に目をつけられていただろうか。最近の安易な日本礼賛のバラエティ番組よりはよっぽど日本人としての自尊心が満たされた。2017/08/02
かぎろひ
3
神武天皇に始まり、歴史の転換点となった出来事を、各章2-4ページ で詳説されています。 「歴史とは、単なる事実の積み重ねではなく、歴史的事実という水滴 を、日本という場所、現代という時代から、日本人の目を通して眺めた 時に見えてくる「虹」のようなもの」 と著者は述べています。 日本に生まれたことを誇りに思えるようにと、最後まで日本と日本人の 行く末を案じておられた著者の、その切なる思いを託した遺作です。 特に、古代と現代は、「虹」を際立たせています。2017/07/23