内容説明
生涯、人間の生き方を問い続けた哲人が若き友に説いた人生論講話。
目次
地上最大の奇蹟
人生二度なし
人生の意義
人間の一生
生命の生誕
立志以前
基礎づくりの時期
活躍期
人生の結実期
人生の晩年
死と永生について
三つの根本欲―色と名と金と
幸福と不幸
逆境に処する態度
人生に於ける一日の意義
著者等紹介
森信三[モリシンゾウ]
明治29年9月23日、愛知県知多郡武豊町に端山家の三男として生誕。3歳の時、半田市岩滑町の森家に養子として入籍。半田小学校高等科を経て名古屋第一師範に入学。その後、小学校教師を経て、広島高等師範に入学。後に京都大学哲学科に進学し、西田幾多郎先生の教えに学ぶ。大学院を経て、天王寺師範の専任教諭になり、師範本科生の修身科を担当。後に旧満州の建国大学教授として赴任。50歳で敗戦。九死に一生を得て翌年帰国。幾多の辛酸を経て、58歳で神戸大学教育学部教授に就任し、65歳まで務めた。平成4年11月21日、97歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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5 よういち
97
「人生二度なし」一回限りの人生を意義ある充実したものにするために。◆たまにはこういう本を読んで、もう少し高潔な人生にするにはどうすれば良いかを考えるのも良いものだ。たとえ私のような凡人であれ、より良い人生の歩み方を知っていて損はない。◆長くても100年、精々が80~90年の人生なればこそ、つまらない事や人に関わっている暇などない。我々の「生」には次のような意義がある。『天賦の特質を発揮する』『人のために尽くす』◆自分の幸福に対して、どこか相すまぬという気持ちを忘れず、日々接する人に可能な範囲で親切にせよ。2020/01/07
Tohru Soma
2
若き友への人生論って? 1度しかない人生、この限りある生を意義ある充実したものにするための心構え。 人生の1日の意義 人間の一生を象徴しているのが、この一日。「1日は人生の縮図である」 その日その日が充実の積み重ねである場合と、そうでない場合とでは、人の一生の総決算は、天地のひらきを生じるともいえる。2016/04/18
まさあき
2
「人生二度なし」。不変の真理である。この真理を探求し、常に人間の生き方を平易に説いてきた人物が、著者・森信三師である。 本書は、そんな師が、『論語』の章句「子曰わく、吾十有五にして学に志す……」に沿って人生をいかに生きるかを語る。 たとえば、二十代。師はこの十年間はひたすら土台を創り上げる時期であり、積極的姿勢で雌伏の時を過ごさねばならないと説く。 他にも、「幸福と不幸」「色欲、名聞欲、財欲への対処法」など様々な観点から語られる人生論。もっと若くして出会いたかったと嘆く前に、手に取りたい一冊である。2016/01/07
三色団子
1
人生二度無し。一度しか無い人生を全うする。2020/10/22
長南 徹
1
こういう本は、若い時に読んでおきたい。道徳や倫理を語るのは、時代遅れと思う人もいるかもしれないが、人工知能がいくら進んでも、それを使う人によって武器にもなってしまう。高度な社会になるにつれて倫理や道徳心を高める事が、益々大事だと思う。人としてという教育を日本はもっとやったほうが良いと思う。2017/01/17
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