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内容説明
幻の名著、国民教育の師父・森信三全一学の入門書ここに復刻!
目次
1 実在と自覚
2 所照の自覚
3 知行論
4 時空論
5 万有の秩序
6 悪の問題
7 実在と歴史
8 肇国即開闢
著者等紹介
森信三[モリノブゾウ]
明治29年9月23日、愛知県知多郡武豊町に端山家三男として生誕。半田小学校高等科を経て名古屋第一師範に入学。その後、小学校教師を経て、広島高等師範に入学。在学中、生涯の師・西晋一郎氏に出会う。後に京都大学哲学科に進学し、西田幾多郎先生の教えに学ぶ。大学院を経て、天王寺師範の専任教諭になり、師範本科生の修身科を担当。後に旧満州の建国大学教授として赴任。50歳で敗戦。九死に一生を得て翌年帰国。幾多の辛酸を経て、58歳で神戸大学教育学部教授に就任し、65歳まで務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クックーナ
10
修身教授録とは表裏双璧をなす本だと思います。森信三師が39歳の時に世に出した学問書としての処女作であり彼の全一学の入門書、とありますが、哲学入門者レベルの人が、修身教授録のような会話口調の分かりやすい人生訓を期待していると、その独特の文体や用語の難しさも含めてチンプンカンプンになると思います。彼が本を書くときに手元に置いたと言われる正法眼蔵(道元)、他にはバガヴァットギーターなどのインド哲学、中村天風の神人冥合などにも触れておくと掴みやすいかもしれません。2018/11/15
無能なガラス屋
2
「自に目覚める真の窮極は、ついに自を生み自を在らしめる絶対根源力への目覚めでなければならぬ。」2025/02/21
snow
2
あとがきの寺田一清氏の言葉にもあるように「難解」という言葉がまさにぴったりでした。言わんとされるところはおぼろげながらわかるのですが、選ばれる言葉の一つ一つがすでに現代では見ない字も多く、漢和辞典片手に漢字の意味を読み解きながら読了。森先生が提唱される「全一学」の入り口の本になるのだろうか?頭の体操をしている感じでしたが、それでも後半はまだ読みやすくなり、先生らしい文章になるほどと感じ入るところも多くおもしろく拝読しました。少しおいてからもう一度読み直します。2023/05/13