内容説明
二〇世紀から二一世紀の転換時期から日本が直面しはじめた人口の減少、財政の破綻、経済の停滞などの危機を眼前にすると、世界に存在を誇示できる存在でありえるかという心配以前に、一五〇〇年以上継続した国家が存続しうるかさえ心配になる。そこで過去に滅亡した国家の歴史を分析し、そこから学ぶべきことを探してみたい。
目次
第1部 今、日本が直面している危機(歴史は国家興亡の記録;カルタゴの歴史の教訓;ベネチアの歴史の教訓;日本が直面している危機;過剰適応の悲劇;工業社会で成功した日本;成功の頂点で出現した逆転潮流;転換できない日本)
第2部 大国には用意周到な準備がある(大国の条件は用意周到;運河に反映する大国の用意周到;北極航路を目指す中国の用意周到;日本の経済敗戦の背景)
第3部 今、日本に必要な用意周到な準備(人口減少へ対応する;魅力を国力とする時代;魅力の根源である日本の自然環境;魅力の根源である日本の伝統文化;東日本大震災が明示した神道の意義;世界に発信すべき日本の縮小文化;近代日本を発展させた名誉の精神;日本が突破すべき特異点)
著者等紹介
月尾嘉男[ツキオヨシオ]
昭和17年愛知県生まれ。40年東京大学工学部卒業。46年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。53年工学博士(東京大学)。名古屋大学工学部教授、東京大学工学部教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、総務省総務審議官などを経て、平成15年より東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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