内容説明
教師歴32年、問題を抱えた子どもたちを次々と立ち直らせてきた伝説の小学校教師が語る実践的道徳教育。
目次
第1章 真っ直ぐに生きる心を育てる(自尊―自分の中にいるもう一人の自分;自信―どんなに揺れても折れない心 ほか)
第2章 社会で生きるルールを身につける(信用と自由―楽しいことはタダでは手に入らない;奉仕―「自分だけのこと」から卒業する ほか)
第3章 ものごとにいかに取り組むか(初動―まずは気合いが大事;関心―何かを好きになるにはエネルギーがいる ほか)
第4章 人間ってなんだろう(個性―「変なところ」も認めてあげる;向上心―誰にも良いところと悪いところがある ほか)
著者等紹介
平光雄[タイラミツオ]
昭和32年愛知県生まれ。58年青山学院大学文学部教育学科(心理学コース)卒業後、愛知県で小学校教諭となり、学級担任は30年以上となる。問題を抱えた生徒たちを数多く立ち直らせるなど、プロ教師としての手腕が高く評価されている。平成10年より話力総合研究所(東京本郷)に通い、永崎一則氏のもとで話力学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mariya926
125
この先生は愛知県で教師をされていたのに当たらなかったのが残念。小学生時代にこんな道徳の授業を受けていたら変わっていた可能性が大きいです。この本は道徳で教えるべきこと図と短いフレーズで教えるので残りやすいです。これは必要だけどどう教えていいか分からないことでも真似すればちゃんと教えられます。小学生に会ったら教えてあげたい内容です。将来的には手元に置いておきたいです。こんな内容を教えてくれる教師に当たらなかったら自分で子どもに教えてあげてもいいなと思います。小学生高学年用です。2019/10/25
パフちゃん@かのん変更
57
素晴らしいです。「真っ直ぐに生きる心を育てる」ための徳目が8つ「社会で生きるルールを身につける」ための徳目が8つ「物事に行かに取り組むか」の徳目が11「人間ってなんだろう」の徳目が4つ。どれも具体的でそれが大切な理由がすとんと心に落ちます。特に「自尊・自律・自信・主体性・感謝・信用と自由・奉仕・寛容・不屈」が気に入りました。イラストを使った『紙芝居』短い言葉で本質を表す『携帯フレーズ』などを使って子どもに分かりやすく工夫しています。学級担任必読の書。親や企業の若者を育てる立場の人にも有用な本である。2015/01/10
kayoko
55
再読したくなる良い本だと思った。子どもだけではなく大人も読むと勉強になるな~と思う♪ 2018/05/29
メタボン
29
☆☆☆★ ヘタウマの絵だけれども伝わるものがある。長年小学校で教えてきただけのことはあるなあと感心した。いつも自分の中から自分を見ている「目玉おやじ」、自分で線を引き「線を越えていないか」問いかける、「自由と信用の天秤」、自分だけ主義の「ウメボシマン」にならないように、「裁きの目ではなく応援の目で相手を見る」、「一段一段上るのを怠ると階段は壁になる」、書き込む、やり込むなど「込む」をつけて取り組む。2016/12/29
akiᵕ̈
27
子どもの「心」へのアプローチ方法が、教師という長年の経験から得た工夫を通して分かりやすく説かれている。改めて道徳としての項目を見ると、子どもの頃からここが歪んで身についてしまったら、大人になった時にあらゆる場面で上手く立ち居振る舞えれないということが分かる。どの言葉もこんな形で教えられたら納得できそうと、すぅーと入ってくる。今の子たちは便利なモノに囲まれ過ぎていて、あるのが当たり前だったり早く答えを求めたりと、キチンと考えるという時間すら、なおざりになってしまいがちな所もあるので、こんな教え方は大切。2024/04/02
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- 和書
- 因果律と意志の自由